「WEXAL® Page Speed Technology®」は、Webシステムのための「高速化エンジン」です。Core Web Vitalsや PageSpeed Insightsのスコアを改善し、UX(ユーザー体験)の向上を実現します。
高速化が求められる背景
Webの表示速度に関するGoogleの見解
「モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかると、訪問者の53%が離脱する」
Webの表示速度に関するGoogleの見解
「ページの読み込み速度が1秒から5秒に増えるとモバイルサイトの訪問者の直帰率が90%増える」
収益や成果に直結するWeb サイト(システム)にとって表示速度を改善することは重要な課題です。
また、GoogleはWebの表示速度の指標を提示し、検索のランキングの要素に取り入れることで、高速化によるユーザーエクスペリエンスの向上の重要性を示しています。
このようにコンバージョンや収益といった成果に直結することからも高速化に関するニーズは高まっています。
求められるネットワークやブラウザレンダリングの高速化
モバイルのネットワークも3Gから4G、5Gへと進化し、大きな画像や動画を多用してリッチな表現をするサイトが増え、広告のヘッダービディング という入札の仕組みや、APIを利用した関連記事の表示などもあたりまえのように普及してきました。
だからこそ、今、ネットワークやブラウザでのレンダリングの速度改善が求められているのです。
ユーザー体験の指標、Core Web Vitals(コア ウェブバイタル)
Webサイトが多くのユーザーに閲覧されるためにはGoogleを代表とする検索エンジンに評価され、上位に表示される必要があります。最も重要な評価軸はコンテンツの内容ですが、そのほかにGoogleはいくつかの評価軸があることを提示しています。
特に注目されているのがユーザー体験と表示速度に関する指標、「ページエクスペリエンス」と「Core Web Vitals(コア ウェブバイタル)」です。特に「Core Web Vitals」は2021年6月からランキングの指標となったことから対応を進めることが求められています。
Webページ表示の4つのステップ
Webページの表示には、ブラウザからのHTTPリクエストに対しWebサーバがコンテンツを生成、それをHTTPレスポンスとしてブラウザに送信、ブラウザがレンダリングするという4つのステップがあります。
Webページの表示を高速化するためには、Webサーバの高速化と通信・ブラウザの高速化が必要です。
なかでもネットワークやレンダリングの高速化を行うには
- 過大な画像容量の圧縮
- 適切な画像フォーマットの選択
- CSSの多重読み込み回避
- JavaScriptの多重読み込み回避
- コードの短縮
- 使用していないコードの削除
- リソースのミニファイ化
- リソースの圧縮
- リソースの遅延読み込み/読み込み順の制御
など様々な手法があり、ページごとに適切な手法を選択し、継続的に実施しなければなりませんでした。
これらの高速化手法をAIが判断、自動化することで工数を削減、Web の活用を推進する技術が「WEXAL® Page Speed Technology®(WEXAL® )」と戦略AI「David」です。
WEXAL®の特徴
戦略AI「David」の最適化戦略がWebのレンダリングを高速化
ページの情報がユーザーにとって有意義なものであるかを判断するためには、ファーストビューが高速に表示されることが重要です。戦略AI「David」がWebページを解析し、リソースの読み込み順を制御することで、ブラウザのレンダリングを高速化し、ユーザー体験を向上させます。
戦略AI「David」がシステムの状況に合わせて、動的に高速化
Webシステムはページごとに構成や要素が異なります。また、常に情報が更新され、改善のための変更もしばしば行われます。戦略AI「David」の最適化戦略はページごとに動的に生成されるため、運営者はコンテンツの更新に集中することができます。
リソースの軽量化による表示の高速化と転送量の削減
Webシステムの表示に欠かせない画像やJavaScript、CSSなどのリソースを圧縮し、最も軽量な形式で配信することで、ネットワークの負荷を軽減し、表示を高速化します。転送量の削減は、運営者にはクラウド等の利用料の削減、閲覧者にとっては通信費の削減につながります。
専用管理画面で専門的な知識や技術力を問わず高速化を実現
専用管理画面「PST Manager」で高速化の設定を行うことができるため、専門的な知識や技術力を問わず高速化を実現することができます。コマンドや設定ファイルの編集で高度なカスタマイズを行うこともできます。
オリジナルデータを改変しません
オリジナルのリソースやプログラム、データベースに保存されているデータなどの改変は行ないません。最適化したリソースは専用ディレクトリに格納されます。ON/OFFのみで瞬時にオリジナルの状態に変更できるため、安心して運用することができます。