最適化戦略(3.0.0)

はじめに

WEXAL® Page Speed Technology(以下、PST)は、戦略AI Davidがリクエストしてきたブラウザの環境に合わせて最適化戦略を生成し、Webサーバ側のPSTプラグインでWebサーバ処理後のHTTPレスポンスの文字列処理と書き換えを行います。

Webページ(URL)毎に、リクエストしてきたブラウザの環境に合わせてHTTPレスポンスの書き換え方法を指示したものが最適化戦略です。

設定を変更する

最適化戦略は戦略AI Davidにより自動的に生成されますが、戦略AI Davidが生成する最適化戦略を変更することもできます。最適化戦略の設定方法には以下の方法があります。

PST Managerで設定する

最適化戦略の設定は、PST Managerにて該当するプロファイルを選択し、ダッシュボードの「モード」から変更できます。詳細はPST Managerを参照してください。

特別な理由がない限り、PST Managerによる設定変更をお勧めします。

PST設定ファイルで設定する

最適化戦略の設定をPST設定ファイルに詳細を記述することで、戦略AI Davidを使用しないデベロッパーモードに変更できます。デベロッパーモードでは、戦略AI Davidが最適化戦略を生成することはありません。詳細はPST設定ファイルを参照してください。

最適化戦略の生成

最適化戦略は、Webページ(URL)毎に、リクエストしてきたブラウザの環境に合わせて生成します。

そのため異なるWebページ(URL)において、それぞれの最適化戦略が生成されます。また、同じWebページ(URL) であっても、リクエストしてきたブラウザの環境が異なれば、それぞれの最適化戦略が生成されます。

一定時間の間、最適化戦略は再生成されません。デフォルトは1時間です。

同じWebページ(URL)に同じブラウザの環境から、この一定時間内にリクエストがあったとしても、最適化戦略は再生成されません。別のブラウザの環境からのリクエストであり、最後に生成されてから一定時間を超えていれば、そのブラウザの環境の最適化戦略が再生成されます。同様に、同じブラウザの環境から別のWebページ(URL)へリクエストがあった場合、そのWebページのブラウザの環境の最適化戦略が最後に生成されてから一定時間を超えていれば、最適化戦略が再生成されます。

最適化戦略の設定を変更した場合、最適化戦略が生成される時に新しい設定が反映されます。(注意:最適化戦略が再生成されるまで、最適化戦略の設定の変更は反映されません。)

最適化戦略の状況は、以下の方法で確認することができます。

HTTPヘッダーで確認する

PSTが有効化されている場合は、x-pst-dynamicヘッダーに最適化戦略の状況を出力します。詳細はHTTPレスポンスヘッダーを参照してください。

Webサーバのアクセスログで確認する

PSTが有効化されている場合は、Webサーバのアクセスログに最適化戦略の状況を出力します。詳細はログを参照してください。

最適化戦略の適用

Webページ(URL)にリクエストしてきたブラウザの環境に合わせた最適化戦略が存在する場合に、最適化戦略が適用されます。

初めてWebページ(URL)にアクセスした場合は、最適化戦略が存在しません。そのため、最適化戦略がない状態が適用されます。同様に、同じWebページ(URL)に新しいブラウザの環境からアクセスした場合も、最適化戦略が存在しないため、最適化戦略がない状態が適用されます。

以前のWebページ(URL)にアクセスして最適化戦略が存在する場合は、以前に生成した最適化戦略が適用されます。最適化戦略の設定を変更しても、最適化戦略が生成されるまで、その設定の変更は反映されません。

最適化戦略の適用の状況は、以下の方法で確認することができます。

HTTPヘッダーで確認する

PSTが有効化されている場合は、x-pst-dynamicヘッダーに最適化戦略の状況を出力します。 詳細はHTTPレスポンスヘッダーを参照してください。

Webサーバのアクセスログで確認する

PSTが有効化されている場合は、Webサーバのアクセスログに最適化戦略の状況を出力します。 詳細はログを参照してください。

最適化戦略の削除

最適化戦略は基本的に削除されません。次回にWebページ(URL)にアクセスした際に適用するため、最後に生成された最適化戦略が、最適化戦略データベースに保存されています。

Webページ(URL)の変更によって、そのWebページへのアクセスができなくなったとしても、最適化戦略は保存されています。そのため、同じWebページ(URL)で、全く異なるコンテンツのWebページが作成され、そのページにアクセスがあった場合、最後に生成された最適化戦略が適用されます。この場合、新しいコンテンツのWebページに合わせた最適化戦略が、(コンテンツ変更後の)初回アクセス時に生成されます。そのため、そのWebページ(URL)に次回アクセス時(2回目以降)には、新しく生成された最適化戦略が適用されます。

使用しないWebページ(URL)が増えた、あるいは、Webページ(URL)の構成を大きく変更した場合は、最適化戦略を初期化することができます。最適化戦略の初期化は、pst initdbコマンドで行います。詳細はPSTコマンドを参照してください。